＜デザイン考＞

暫く使っていなかったシュガーポットの中に、
砂糖が数個入っていた。
もう、何年も前に行ったパリのホテルで見つけたもの。
スッカリ気に入って、持ち帰った。
御茶の際にお出ししたら、チョコレートと間違われてしまった。
今、改めて目にしても、あの時の驚きのまま。
さり気ない日常の中にも根付く、デザイン先進国の姿を、
再認識した。



デザイン問題で何かとざわめく昨今。
仕事柄、様々なデザインに出会うが、
自然に溶けこみながらも、
尚且つ、人々に憧れの念を抱かせる。
これこそ、本もののデザインだと思う。


冒頭の写真はマルニのアクセサリーと一緒に写したもの。
全く違うジャンルなのに、
互いに違和感なくスーッと入り込んでしまう楽しさ。
素敵なデザインの成せる業なり。